銭湯お遍路101湯目 たからゆ@野方 中野区東京
いやあ、最高やった。これは三星確定。(近いうちに三星は都内10湯に限定してまとめよう)久しぶりに大満足。当然文章も長くなる予感。
西武新宿線の野方駅南口の商店街から住宅街に入って徒歩6分。わかりにくかったけど、偶然到着。
今年10月6日にリニューアルしたばかりで機械が新しいから、その性能が抜群。でもそれだけやない。他の施設を研究して、いいもの全てを取り入れてある。
まず、サウナに興味のない人のためにお風呂を紹介しておく。
浴槽室はシックな色調でなかなかカッコいい。JAZZが掛かっている。新しい銭湯ではどこでも掛かっている。それより新しいアンビエント・ミュージックがええな。終着点のない浮遊した音楽。それより全音階を発見した、きれいな旋律の宇宙が見えるドビュッシー。
全て超軟水で、手をこするとヌルヌル感があって、石鹸の泡立ちが抜群。バドガシュタインという鉱石が置いてあって、浴室内はマイナスイオンが充満しているとのこと。バドガシュタイン鉱石を調べたら、かの有名な秋田の玉川温泉と同じらしい。(効くのかオカルトなのか知らんけど)化学出身者としてはそもそもイオン自体がマイナスやから意味不明なんやけど。まあ、ここは気持ちよく信じて損はない。
露天風呂が42度のシルキー湯。水に空気を入れて白濁させたマイクロバブル。その極小の泡が弾けるときの超音波で毛穴まで洗浄してくれるらしい。それならお湯が汚いとも思えるけど、ちゃんと垢を救う網もある。光の加減で浮いてる垢が結構見える風呂もあるので、実際に洗浄効果があるんだろう。浸かってると細川ふみえのバスロマンのCMみたいにリッチな気分になる。家にも欲しいな。
38度の炭酸風呂。pHが4.7だったかな強炭酸で、瞬時に大量の気泡がまとわりつく。サウナのあとに入ったら、少しヒリヒリした。これは、38度の低温でもめっちゃ温まって実際に湯冷めしないかも。どこでも炭酸泉は人気があるね。
42.2度の白湯。ジェットバスほどではないけど、背中と足裏に強い水流がある。皮膚の周りの湯膜の温度が下がらないので、体感は結構熱いのですぐに退散。
水風呂。これもバドガシュタイン石を通しているラドン泉らしい。15.3度とサウナには最高の最適温度。お風呂からこの水温には勇気がいるけど、さっとでも入ると結構いい温冷交代浴になると思う。これだけで、体内ステロイドがドバドバ出て、肌がツヤツヤになること間違いなし。軟水との相乗効果も期待できる。
というわけで、銭湯としてこれ以上はないと思うし、そこらのスーパー銭湯よりスペック的には優れている。広さの開放感だけの違い。13時からやっているし。お風呂だけなら規定通り520円!
ボーディーソープ、リンスインシャンプーは無料。ドライヤー3分20円。僕なんか1分で十分なんで、10円にしてくれと思うけど笑。
さてさて、サウナ。長めのありがたい2時間制とのこと。サウナ3セットに前後に体を洗って、お湯も楽しめる。プラス500円で小タオル付きなので、手ぶらでふらっと寄れる。
サウナはオートロウリュあるなしが男女で替わる。
当然ロウリュありに入りたい。不安げにチケットを渡す時に聞いてみる。ラッキーなことに今日はロウリュ付き。1か月交代らしい。今日は12月1日で代わった初日。神棚のお神酒を替えたかいがあったわ。
若い旦那が、「ロウリュは0分20分40分。熱いからびっくりしないでね」って。気さくでいい感じ。
サウナの温度計測部分が最上段に座って首あたりの高さで入り口にあるので、ドアが開くとサッと下がる。だいたい105度前後。通常の表示だと110度超え。久しぶりの熱さ。
詰めて12名入れる広さで4名。空いている。ラッキー。キーが1番だったし、時間帯的にお客が少ないのかな。
昔からどこにでもあるでかいガスの遠赤外線ストーブが鎮座。これを銭湯界ではコンフォートサウナと呼んでいる。どこがコンフォートやんねん!って感じでカラカラ不快系。でも隣にオートロウリュの装置がある。
9分で水風呂へ。3名が普通に入れる感じで、15.3度、最高最適温度。丁度いい深さ。2分ほどでととのい出す。
すぐ横に露天風呂があり、7名分の椅子がある。そこの一番いい椅子にドカンと座りニルバーナ。
「ととのい」と「めまい」は同じかもしれんなあ。立ってられないし、眼球が上下に細動したこともあるし。サウナは「めまい」を強制的に発生さる遊びなんだろうか?合法的ドラッグだとも言える。
2セット目。
みんなどこから湧いて来たん?なんか満杯。仕方なく入口の一番下の最悪な席に座る。2分ぐらいにすると熱波師登場!思わぬサプライズ。(帰りにフロントに聞いたら毎日毎時30分に登場するらしい)簡単な挨拶だけでみんな拍手喝采。
本日は木の香りのアロマです。(なんの木やねん?)ロウリュ用のヒーターにジュワーと、おもちゃのジョウロで意外に長く水をかける。ヒーターが小さいので冷えてしまいそうで心配。キタキタ。一番下でも自然対流だけでも十分熱い。匂いの正体というか匂いを感じず。
熱波師がタオルで上部を攪拌すると、熱さで1人退出。
本格的に1人3回ずつタオルで仰いでくれる。狭いから誰を狙っても、熱波がやってくる。熱くて苦しい。どんどん席が空いたので、ここは最上段に移動。
今度は大きな団扇での熱波。火傷しそうな耐えきれない熱さ。痛い痛い!乳首がもげる!やっと終わって、ホッとする。人生に必要なんは緊張と緩和。
でリラックスしてたら、アロマ水が余ってましたと、ジュワ〜再度ロウリュ。これまた熱い。
で、水風呂へ。横にいた人が「熱かったですね」「僕もこんな熱いの久しぶりです」と色々喋ってたら、長居していたらしく、お先にと相方が上がると、僕もドカ〜ンとととのいが。ヘロヘロで、一番近い洗い場の椅子に。
しばらくすると心地よい風が。さっきの熱波師が仰いでくれてる。ありがたい。これは、本格的なサウナでもめったに遭遇できない。
3セット目はオートロウリュも体験できた。意外に水流が長く、断続的に5分間も続くので、これまたかなり熱い。水風呂できっちりととのって、せっかくなのですべてのお風呂に入ってみた。感想は冒頭に書いたとおり最高だった。
やっぱり、熱いとテンションが上がって鬱が吹っ飛ぶので満足度が高い。幸福感や万能感も長く続く。
缶ビールもちゃんとあり、一番搾り350mlが300円。プッシュ、グビグビ、プファ〜。もうなんもいらんわ!2階にもスペースがあったけど、次回の楽しみに取っておくことに。
帰りはドラえもん電車がやってきた。なんかうれしい。なぜか「家に帰るまでが遠足やぞ」と小学校の先生の声を思い出した。乗り換えに注意せな。そんな大満足な一日でした。
追伸
ラドン等の効能を調べました。
ラドン等の放射物質は、やはり癌を増やします。ただ、通常毎日5千ほどの癌が自然発生していますが、それが7千ほどになるだけで、その刺激によって免疫力が上がり、結果的に以前より健康になるとのことです。