銭湯お遍路106湯目 五色@庄内・大阪

大人になってから初めて訪れた関西の銭湯。長年住んでいた東京と何が違うのか、めっちゃ楽しみ。

阪急宝塚線「庄内」で下車。車内アナウンスの英語が、どうしても「腸内」と聞こえる。プッ(笑)。録り直した方がええんちゃう、録音ディレクターさん。

庄内は大昔と変わってないなあ、金曜日なのにシャッターが閉まってる店がめっちゃ多い。さすがに再開発されるんかな。しかし暑い中を15分歩くのはなかなかきつい。でもワクワク。15時半過ぎに到着。

ここは秀吉のDNAが色濃く残る大阪。この銭湯も「日本一」と派手な看板文句を掲げている。確かに、銭湯というより今では地方の古い健康センターといった雰囲気。

やっぱり「銭湯」って響きがええな。金儲けというより、地元の人の「ささやかな楽しみ」のために頑張って続けている、そんな神話的なイメージがある。文化を守りたい、応援したい気持ちも湧いてきて、アラ探しをする気にもならずリラックスできる。ま、店主がレクサスに乗ってることもあるけどな!

それにしても驚いたのが料金。大阪は600円、東京は550円。昔とは違って、今の大阪はなんでも東京より割高感があってがっかり。

手拭いは持参。シャンプー類は備え付けがなく、試供品のような小袋タイプが各30円。サウナは大きなバスタオル付きで200円とありがたい。この黄色いタオルを腰に巻いて座るのが、料金を払った証拠。マットやパットはないが、交換の手間も省けて合理的。さすが大阪。

さて、お風呂。広くて露天や炭酸などいろいろあった。でも「日本一」とうたってしまうから、つい東京・鶯谷の「萩の湯」と比べてしまう。広さの印象は同じくらいだが、食事処など総合的に見て「萩の湯」の圧勝。知らぬが仏、井の中の蛙が一番でっせ。

メインのサウナは15名ほど入れる広さ。96度で、天井がやや高く二段式。上段で背中を伸ばすとちょうどよい熱さ。ガスストーブで、カラカラではないが昭和ストロング系。水風呂は透明で綺麗、東京より軟水なのでまろやか。

(ちなみに関西に戻って自宅の風呂に入ったとき、水の違いをすぐに感じた。軟水は出汁の溶け具合にも大きく影響するらしい。徳島の甘めの味噌を東京で買っていたが、関西で飲むと甘すぎて驚いたことがある。不思議なもんや)

水風呂は15度設定とのこと。ただ気温が高いので少しぬるめに感じる。広さ的には3人以上入ると自分的には窮屈。サウナブームで「ととのう」が流行っても、水風呂に入らない人が多く空いているで問題はないが。

サウナ10分。水風呂は時間を数え忘れたが、肺が冷えて息が冷たくなるまで粘る。上がると酔っ払い状態で真っ直ぐ歩けず、近くの椅子にドカンと。久しぶりに深めのニルヴァーナ。不快な熱から解放された反動かもしれない。本当は1セットで十分なんやけど、健康のため3セットで終了。

感心したのは、風呂場から出るときに足元に水を流すボタンがあったこと。案外、大阪人は綺麗好きやな。

そして名物は大阪らしく「カレーうどん」。これを食べに来る人も多いらしい。600円。風呂に入る前に一杯、出てからもう一杯食べる人もいるとか。利益率抜群、さすが商売上手な大阪人。

確かに甘めで好みの柔らか麺、めっちゃうまかった。これは毎回食べてしまうな。
サウナに入ってカレーうどんを食べれば、一週間ご機嫌で過ごせること間違いなし!

…ただしビールがなかった。なんでやねん!地ビールの宣伝までしてたのに。どうやら提供時間が限定されていたようや。残念!

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